現在では多くの点眼剤が使えるようになり、患者さんにとってはありがたいことになりました。しかし、全ての点眼剤を全部処方することは不可能です。
現実的には2ないし3種類ぐらいしか点眼はできません。
したがって、患者さんにどの点眼剤を使うかを今まで以上に慎重に考えなければならなくなりました。
また、新しい点眼剤は臨床治験では副作用はほとんど問題なかったとしても、治験の対象になった人は緑内障としては軽い状態で全身的には健康な人がほとんどです。実際に使われる場合の対象の人にはいろんな状態の人がいるので、副作用の発現には注意しなければなりません。
日本眼科学会や日本緑内障学会ではこれらの点眼剤の副作用に関する報告が多数出ています。
とにかく、担当の先生から十分に説明を受け、メリットとデメリットを知った上で使う姿勢が大切です。