これは緑内障と全く同じ所見(眼底と視野の変化)を示すが、緑内障ではない病気のことをいいます。
脳の下垂体近くにできた腫瘍や、過去に頭に放射線を浴びる機会があったとか、出産時に大量の出血があったという方の中で緑内障と同じ所見を呈することがあります。
私たちはこれを緑内障ではないということで、“偽緑内障”と呼んで真の緑内障と区別しています。
緑内障が疑われてCTやMRIで頭の断層撮影をとる理由はここにあります。
これを治療する場合は元の病気に対して行われます。ですから、緑内障としての治療は原則的には行いません。